「MAMA」感想

二ヶ月前に、この話が載っている「電撃文庫MAGAZINE」を買ってはいたのだけれど、文庫が出るまで読むのを我慢していた。本の形になっていたほうが個人的に一番物語を楽しめるので。一年前、「ミミズクと夜の王」で電撃大賞を受賞した紅玉いずきの新…

桜庭一樹『私の男』

今回の直木賞受賞作。主人公、花とその父でもあり、「花の男」でもある淳悟との物語。桜庭一樹の作品で、おそらく一番インモラル。だけど不思議とそれが感じられないのはあまりにもそれが純粋だから。人間臭さは無いかもしれないけれど、その無機質で無邪気…

去年を振り返って

さて、今更ながら去年一年で印象に残った本を挙げていってみようと思います。 「ゲーム的リアリズムの誕生」:東浩紀 初めてサブカル論/オタク論というものを真面目に読んだのだけれど、この本からは色々と目から鱗が落ちるような発見ができたと思う。これを…

スタンス

最近、サークルでの勉強会でリチャード・ローティの「偶然性・アイロニー・連帯」を読んでいる。 ここでローティはリベラルアイロニストという考え方を提案している。 リベラルにしてもアイロニストにしてもまだ自分の中でちゃんと理解ができているとは思え…

冬休みって短いなぁ

また二週間以上も空いてしまった。…ドラ○エが悪いんだ。

作品の楽しみ方

最近、大学の先輩の影響で東浩紀や大塚英志を読み始めた。 彼らは私がこれまで読んできたライトノベルやADVについて、彼らなりの考察をもってその「面白さ」を定義している。 彼らの評論を読んで、これまであやふやだったものがすっきりとに見えた気がして、…

久々に更新

テスト中のためかけるネタも無くずっと放置していたが、今日からまたぼちぼちと書いていきたいと思う。最近になってようやく「罪と罰」を読み終えた。 文章量以上に長く感じた作品だったが、それでも最後のシーンはすばらしかった。正直、タイトルがタイトル…

金曜の夕方は昼寝する

今日、有川浩氏の「図書館革命」と、渡瀬草一郎氏の新作「輪環の魔導師」を買った。 早速、「輪環」のほうを読み終えてしまったので感想を。 渡瀬氏については前作、「空ノ鐘の響く惑星で」でファンタジーを書くのが非常に上手いということがわかっていたの…

人っていっぱいいるんだね

友人に誘われて、青山学院の学園祭に行ってきた。 久しぶりに会っていろいろ話せてよかった。やっぱり気心知れた奴って言うのはありがたい。 さて、その学園祭で、演劇を見てきた(そいつが演劇サークル入ってるので)。40分ぐらいの劇で、題名は「超時空…

悲劇と認識

教養科目の古典を扱う授業で、「悲劇と認識」という講義を今日受けた。古典とはほとんど関係のない話だったけど、個人的に興味深い内容だったのでちょっと書いてみる。 以下、講義内容。アリストテレスは、 「悲劇とは、何か大きな出来事ではなく、そのこと…

土曜日なのに雨

アルトネリコ2とグレッグ・イーガンの「祈りの海」という短編集で休日を過ごした。アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩出版社/メーカー: バンプレスト発売日: 2007/10/25メディア: Video Game クリック: 30回この商品を含むブログ (105件) を見る 祈り…

はじめました

はてなダイアリー、始めてみました。気が向いたときに、その日考えたことや、本、ゲーム等の感想を書いていく予定です。 よろしくお願いします。