去年を振り返って

さて、今更ながら去年一年で印象に残った本を挙げていってみようと思います。

初めてサブカル論/オタク論というものを真面目に読んだのだけれど、この本からは色々と目から鱗が落ちるような発見ができたと思う。これを読んでから自分の考え方やスタンスが変わったのは事実。

今年純粋な意味で楽しかったというとこの作品が一番かもしれない。設定とか色々突っ込みどころは探せばあるんだろうけど、登場人物のキャラの強さや文章の勢いでそんな事はまったく気にならない。アニメ化はするみたいだけれど出来ればドラマ化して欲しい。

マルドゥックシリーズのサーバーパンクでアンダーグラウンドな雰囲気をそのままライトノベルに持ってきた感じの作品。文体が独特で慣れるまでが大変なんだけれど、それは作品の魅力でもある。要所要所の描写やそこに入る台詞がが素晴らしく心震わせてくれる作品。結末まで追いかけていきたい。

今年になって恩田陸の面白さに気付いた。彼女の作品はどれも甲乙付けがたいものがあるのだけれど、代表作ということでこれを。読み終わってから高校時代の自分を激しく後悔したくなる作品だった。

いろいろな意味で話題作だったこの作品。今年のライトノベル界隈で一番盛り上がったの作品の一つであるはことは確かだ。第二巻は第一巻以上に切れている感があってとても良かった。やっぱりセンスあるよなぁこの人。

今年の「本当の意味での」新人だと一番よかったな、と思った作品。物語は取りだてて面白いというわけではないのだけれど、文章にに静かなやさしさとほほえましさが感じられて、読むことが心地よかった。



他にも色々ある気はするけれど、とりあえず今思いつくものではこんな感じです。
なんだか去年はもったいない時間の使いかたをしていたような気がします(というか新しい環境に慣れるまでが色々大変でした…)。今年はもう少し有意義な時間の使い方ができるといいな。