スタンス
最近、サークルでの勉強会でリチャード・ローティの「偶然性・アイロニー・連帯」を読んでいる。
ここでローティはリベラルアイロニストという考え方を提案している。
リベラルにしてもアイロニストにしてもまだ自分の中でちゃんと理解ができているとは思えないので詳しいことはいえないのだが、要するにリベラルというのは「残酷さの否定される社会」であり、なおかつ「自由な社会」である。理想的な民主主義はこれに当てはまるのかもしれない。
ただ、ローティはアイロニストの視点を持っている。ここで言うアイロニーとは、「自分としては○○を信じてるけれど一般的にはそうはいえないと思うからから公的には○○と主張しない」という態度のことである。(これは東浩紀氏の過去のブログアイロニーと「あえて」 - hazumaのブログに書かれている)
このような意味での「アイロニカルなスタンス」というのはいいなぁと思う。ただ、そういう考え方を感情にまでなかなか昇華できないからことあるごとに傷つき、また傷つけてしまうのだけど…。
- 作者: リチャードローティ,Richard Rorty,斎藤純一,大川正彦,山岡龍一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/10/26
- メディア: 単行本
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