作品の楽しみ方
最近、大学の先輩の影響で東浩紀や大塚英志を読み始めた。
彼らは私がこれまで読んできたライトノベルやADVについて、彼らなりの考察をもってその「面白さ」を定義している。
彼らの評論を読んで、これまであやふやだったものがすっきりとに見えた気がして、読んでよかったと思えたし、何より、(これは主観ではあるけれど)どちらかというと日陰の存在であるこれらをきちんと論じてくれているということはとても嬉しいことだった。
まだまだ入口に立ったところではあるが、私は今評論というこれまで目を向けてなかった世界に入ろうとしている。これからも漫画、アニメ、ゲーム関連の作品批評やリアリズム論関係の本は読んでいきたいし、そういう見方も身に付けたいとも思う。
だが、それで最近彼らに引きずられつつある自分を考えると、それはちょっとまずいなぁと思う。このままだとそういう批評的な観点からしか作品を見て楽しむことができなくなる気がするからだ。
どうして私がライトノベルやADVが好きなのか。それはそれらを読んで、泣いて笑って感動したからだ。その作品達に、私に対して感情的に、東の言い方を借りれば「動物的」に訴えるものがあったからだ。
それを忘れてはいけないと、最近思っている。
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
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ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)
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- 作者: 大塚英志
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